学園紛争で引き起こった弊害

医歯薬系の職業のなかで医師になるためには、入学試験、卒業試験、定期試験など大学関連の試験と医師国家試験という多くの避けて通れない試験があります。1960年代後半から1970年代初頭は全共闘による学園紛争の影響で多くの試験が中止になりました。最も有名なのは1969年の東大の入学試験中止です。なかでも安田講堂の占拠事件は機動隊の突入によって学生を検挙して紛争の鎮静化を図ったということで歴史的に語り継がれることになりました。
私立大学においても学生の動乱によって定期試験が実行されず、4年間1度も定期試験が行われることなく卒業していった学生が大勢います。大学紛争が過ぎ去ってもセクトの拠点として残った大学は公安機関から目を付けられ学生の就職活動にも暗い影をおとしています。優秀な成績を修め上場企業の入社試験を受けて最終面接まで到達しても調査会社が前歴を調べて少しでも活動歴があることが分かってしまうと内定がもらえないという就活生にとってはやりきれない事例が多発したとのことです。
さすがに現在の就職活動は学生運動を理由に内定が取れないということはなくなりましたが、一度離職するといわゆるブラック企業しか就職先がないという事例は後を絶ちませんし、非正規雇用が主流を占め正規雇用への道のりは遠いようです。。
いずれにせよ全共闘運動が東大医学部のインターン制度廃止運動を起点としているのは医歯薬系の医師との因果関係が感じられて興味深い事件です。

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